第6章 ビンのリサイクルの話

 

次に回収のシステムを考えますと、(1)保証金型、(2)市場型、(3)逆流通型 に分ければ、(1)保証金型がビール瓶、コーラ 瓶、一部の飲料瓶で、(2)市場 型に一升瓶や四合瓶などが入る。これら以外にも、一部の洋酒瓶などもほんの少々リ ターナブルが使われることもあります。(3)としては、宅配牛乳、宅配の生協によ るR瓶、といったものがあります。 ガラス瓶の製造量はおよそですが、年間191万トンぐらい。輸入が23万トン。そ のうち、リターナブル瓶が31万トン。 以前は、リターナブル:ワンウェイの比率 が1:3ぐらいだったのが、いまでは、1:6ぐらいになっています。 ビール瓶だ と99%ぐらいが回収されて、最近では90%ぐらいが再使用されるようですが、一 升瓶の場合だと、酒 販店からの回収だと95.5%が使えるのに、先ほど話しが出 た、自治体経由の回収、しかも袋で回収されるようなスタイルだと、63%しか使え るものが残りません。残りがガラス屑=カレットになってしまいます。カレットになっ てしまうと、リサイクルしても、それほど有用とも言えないのです。特に特殊な色が ついている瓶は駄目。だから、なるべく、瓶のままで再使用できることが望ましいと 言えます。 中小の造り酒屋はもともと一升瓶で再使用ということに慣れていますから、瓶は使え るものは再使用と 考えているところは多いと思います。個人的な意見として、むしろ、大規模の醸造業 者の方がリターナブル容器に拒否感を持っているところが多いように思います。 大手メーカーの場合、消費者からのクレーム対策の為に、容器のような本来の商品で は無いものを過剰品質 にせざるを得ないところがあるのではないでしょうか。 日本酒とワインの比較はしてもしかたの無い処はあるのですが、あえて個人的な意見 として言わせていただ くと、例えばフランスのワインはほぼ同じ形の瓶に詰められています。この場合、メー カーとしてのオリジナリティというものはラベルとワインそのものの質ということに なります。本当の勝負は中身なんだと言って いるようにも思えます。 日本酒だって本当は中身で勝負です。少なくとも中小の酒屋はそう考えていると思い ます。しかし、大手は 必ずしもそうは考えていないと思います。大手メーカーとしては、大量に商品を売ら なければならないから、味などで極端に特徴的な日本酒を作る訳にはいかない。とな ると、中身の質では 勝負できないから、大多数の消費者が瓶の見た目に釣られて、 気まぐれに他の銘柄を選択してしまうことに恐怖心があるんではないでしょうか。 リサイクルという話題から日本酒の話をしたのですが、やはりこれからの循環型社会 を実現するためには メーカーは消費者の方がより良い選択ができるよう努め、消費者の方も本質をみてい ただくということが 重要になってくるのではないでしょうか。

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