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第5章 日本酒の適正価格を考える
本音を言えばそうなるぐらい売れればうれしいです。しかし、そこでいうプレミア価格は本来の製造者がこの酒はこれぐらいなら買ってもらう価値があるだろうと設定した価格ではありません。通常の流通ではこのメーカーの考える価格が反映されるでしょうが、プレミアのつく商品の流通はかなり複雑になっていて間に入る業者がどんどん利益を乗せていきますから、結局消費者の手に渡るときにはものすごく高価なものになってしまいます。これはメーカーの望むことではありませんし、造り手と消費者の正しい関係とは言えません。高い価格でもどうしても飲んでみたいというならそれはしょうがないことではありますが。
私は自分が2500円としてだしている酒を5000円とか10000円で買って飲んでもらうのは心苦しいです。
極論になってしまいますがメーカーが希望小売価格2500円で出している酒は2500円で買っていただいて、満足してもらえるかという責任で造っているということでしょうか。
2500円で売るためにメーカーは原料や造りなどいろいろな要素を含め、もちろんお酒の味、香りなどのお酒の出来を本当に吟味し、なんとかお手頃な価格でおいしいものを、と考えています。メーカーそれぞれのお酒の価格に対する自信というかプライドを持っています。
私個人の考えですが、私自身日本酒を造るものとしては、原料、造りのこだわり などでなるべく価格をおさえた設定にしたいと考えています。それは自分の造ったものがより多くの人に飲んでもらいたいからです。
当然もし人気のある商品になってしまえば、うちの規模では到底大量生産できませんから需要が供給を追い越しプレミアがついてしまうんでししょう。 |